ミラドライとは?

わが国では古くから、「男は外に7人の敵がいる」と言われていました。「男は敷居をまたげば7人の敵あり」ということわざです。

これは、男が家を出て仕事などをはじめると、必ず多くの競争相手や敵対関係にある相手がいるということを肝に命じておくように。という意味でした。

 

しかし、現代の男の敵は、外よりも中に住んでいます。それは一体何でしょう。

 

思春期を越えたあたりから、男性の体にはヒゲなどの体毛や体臭といった、それまでにない変化が現れます。同時に、将来的にハゲてしまうことも気になるものです。体の各所にあるムダ毛を見ながら、「これが頭に生えてくれば・・・」と思う人は決して少なくはないでしょう。ところで、ムダ毛と体臭については、治療やグッズを使うことによってある程度の改善ができます。

 

特に体臭については、悩み多き若い男性にとって、最も解決したい悩みの1つです。というのも、女性は匂いに敏感なものですし、相手が女性でなくても「あいつ臭いなぁ」と思われるのはまっぴらごめんです。それに、度を越した臭いは周囲の人を不快にしますし、作業などの集中力も、そのせいで低下してしまいます。このように、きつすぎる臭いというのは自分にとっても他人にとってもデメリット以外の何者でもないのです。

 

そんな臭いの悩みを解決するため、人間は古くから色々な方法を考案してきました。その中でも、最近注目を集めているのが「ミラドライ」と呼ばれる手法です。あまり耳にしたことのないミラドライ。それも当然で、アメリカで話題となり、日本で施術を受けることができるようになったのはつい最近のことです。

ここでは、ミラドライとは何なのか。どのような施術をするのか。それによってのメリット、デメリット、そもそも体臭や発汗が多い原因はといったことについて見ていきたいと思います。

 

体臭や汗の悩みは、決して男性だけのものではないでしょう。こうした悩みを人知れず解決したいと考える女性にとっても、ミラドライはとても気になる存在です。ぜひ色々と知っておきましょう。

ミラドライのリスク

良いことも多いミラドライですが、デメリットやリスクがまったく無いわけではありません。

 

まず、体の一部を切開する方法ではないため、出血はありませんが、原理としては熱によって汗腺を破壊するため、施術には麻酔は不可欠です。

麻酔のリスクはそれなりにありますし、麻酔自体が体質的に利用できない人は、ミラドライを受けるのを諦めなければなりません。

麻酔が効いているため、施術中に痛みを感じることはありませんが、麻酔が切れたあとは、しばらくの間は軽い炎症を受けた時のようなひりひりした感じや、場合によっては肌荒れや腫れが発生する場合があります。

 

このように、熱を利用しての施術になるため、施術を受けたあとは、体の血液のめぐりが良くなるような行為は控えなければなりません。具体的には激しい運動や飲酒、入浴といった行為は数日間はしない方が良いでしょう。シャワーに関しては施術当日でも可能ですが、それもあまり温度の高くないお湯で、施術箇所をあまり濡らさないようにしなければなりません。

最大のリスクはコストでしょう。多くのクリニックは35~50万円程度の治療費を設定しています。効果が高いとはいえ、場合によっては満足のいく結果を得られない可能性があることを考えれば、この価格はリスクが高いと言わざるをえません。

 

さらに、この治療は基本的に正規の医師が行っているのですが、中には医師資格を持たない人が施術をするがあります。手術と同様、治療する人の技量にも結果が左右されますので、経験を積んだ医師が施術することを事前にきちんと確認しておく必要があります。

脱毛中にミラドライ

脱毛をしている最中にミラドライを受けることはできるのでしょうか。

 

結論から言うと、特に問題はありません。ただし、ミラドライを受けた後、最低でも1~2ヶ月は脱毛を休む方が良いでしょう。

特に医療用レーザーを使用しての脱毛の場合、濃い色に反応するレーザーを使って熱を発生させ、その作用によって毛根を破壊するので、方式こそ違うものの、皮下組織に熱を与えるミラドライと併用した場合、皮膚の深い部分が低温火傷を負ってしまいます。

 

また、剃毛や除毛剤などを使って脱毛をしている場合も、ミラドライによってダメージを受けた肌に使用するのは危険です。

一番良いのは、脱毛治療が終了してから、できれば2~3ヶ月の期間を空けたのち、ミラドライを受けるようにしましょう。また、ミラドライを受けたあとに脱毛する場合も、少なくとも2~3ヶ月は期間を空けるようにしましょう。

 

また、ミラドライにも多少は脱毛の効果はあります。しかし、それも多少薄くなるという程度のものです。ですので、ミラドライで体臭と汗、脱毛と1つの石で2羽も3羽もの鳥を獲ることはできません。

ミラドライはあくまでも汗腺に対して作用するのであって、毛根に作用するのではないのです。

 

ですので、脱毛を主眼に見た場合、満足のいく効果を得ることはできません。確かに施術した部分を中心に毛は生えにくくなりますが、1本も生えてこないようになることはありません。

 

臭いと汗は原因は同じですが、発毛の原因は他にあります。ですので、これらをどちらも何とかしたい場合は別々に施術を受ける必要があるのです。

治療の個人差

ミラドライの治療についても個人差があります。この個人差というのは、どこからくるのでしょうか。

 

一つは、実際に受けた人の体質によります。一口に腋臭症や多汗症といっても個人差があり、例えばAさんの方がBさんと比べて症状が軽いということが当然あります。

その場合、治療の効果の割合がAさんとBさんが同じ場合、より症状の強いBさんの方が効果が高かったように感じるのは当然でしょう。

 

次に考えられるのは、個人の感覚の差です。ミラドライを受けた人の口コミを見ても、同じクリニックで治療を受けた人でも「臭いが消えた」という人もいれば「以前よりはマシになった程度」と答える人もいます。また、多汗症に対する効果は本人にも分かりやすいのですが、腋臭症に関しては本人にはなかなか分かりにくいものです。

この場合だと、周囲の人の反応が治療の効果のバロメータとなるのですが、ここに「周囲の人」の感覚が絡んでくるのです。

 

ただ、統計的に見た場合、ミラドライを受けた人は、平均で89%がその結果に満足しているのに対し、手術については満足だと回答したのは54%程度です。特に汗については満足度が高いことを考えれば、ミラドライの効果の高さは疑う余地が無いようにも思えます。

また、仮に効果が思ったほどでなかったとしても、基本的にミラドライは2回の治療で90%以上の人が十分な効果を感じています。

 

いずれにしても、ボトックスは効果は一時的であり、手術は苦痛と制約を伴います。正規の医師の行うミラドライが、多汗症や腋臭症に最も有効な治療方法と言えます。

手術した経験有る人のミラドライ

もし、以前に腋臭症や多汗症の治療のために手術を受けて、それでも改善しなかった人にとっても、ミラドライは有効な治療法と言えます。

 

ただし、その場合は注意が必要です。というのも、手術の術式にもよりますが、1度メスを入れた箇所にミラドライを施術することができない可能性もあるからです。

 

もし以前に手術を受けていた場合、最低でも半年から1年以上は間隔を空ける必要があります。また、それだけ間を空けていたとしても、利用者の皮膚の薄さや、以前に受けた手術による傷跡の状態によってはミラドライを受けることができない可能性があります。肝心なのは、まずは診察を受けることです。

 

この他に治療を受けることができない場合というのはどういうケースでしょうか。まず妊娠中の場合は胎児に何らかの影響がある可能性があるので受けることはできません。

 

なんらかの病気などで、ペースメーカーやその他の体内に電子機器を埋め込んでいる人も受けることはできません。ミラドライで照射するマイクロウェーブによって、それらの機器に何らかの影響が出る可能性があるためです。これらは命に関わる事態になりかねないため、ミラドライを受けることはできません。臭いよりも命です。

 

治療には麻酔が不可欠なので、リドカインなどの局所麻酔アレルギーがある人もミラドライを受けることはできません。

酸素補給が必要な人についても同様です。いずれにしても、自身の健康状態に問題がある場合は受けない方が良いでしょう。また、どうしても受けたい場合は医師に相談し、診察や検診を受けましょう。